2020年に娘を出産し、まだまだ新米ママのやむやむです。
新米ママの皆さんもベテランママの皆さんも、毎日子育てお疲れさまです。
特に新米ママさんは、産後すぐは毎日気持ちが張り詰めていて、とても休んだ気持ちにならない日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな日々の中でも私が一気に読み進めることができた本『母がはじまった』(著者:むぴー/PHP研究所 )についてご紹介したいと思います。
私は産後2ヶ月頃にこの本を買ったのですが、「もっと早く読みたかった!」と強く感じるほど、本の内容が自分自身と重なり、胸が締め付けられるような感覚になりました。
多くのママさんにとっても、出産を控えているプレママさんにとっても、何かしら共感できる内容が描かれているのではないかと思います!
ちなみに、30年以上前に私たち兄弟3人を育ててくれた母も読みながら涙していました。
- 出産を終えたあとの母のリアルな気持ちを知りたいプレママ・プレパパさん
- 現在子育てにいっぱいいっぱいで孤独を感じている新米ママさん
- そんな新米ママさんの思いをもっと理解したい新米パパさん
- 「あんなときもあったなぁ…」と振り返りたいベテランママさん
本の内容について一部触れていますので、内容を詳しく知りたくない方はご注意いただければと思います。
『母がはじまった』はどんな本?
本の著者:むぴーさんは、現在3人のお子さんを持つママさんです。
この『母がはじまった』は、そのむぴーさんの実体験を元にして描かれたフィクションのマンガです。
マンガだから育児のスキマ時間に読みやすい!
ちなみにむぴーさんはブログ・Twitter・Instagramをやられていて、イラストでお子さんたちとの日常を発信されています。
むぴーさんのリンク
さて、この『母がはじまった』は、主人公のリサ・リサの夫ショウジ・二人の赤ちゃんのシオリちゃんを中心に物語が展開されていきます。
私は母親の立場なので、物語の中のリサと自分が重なります。
この本で描かれている初めての出産・育児に対しての戸惑いは、これまでに経験し乗り越えてきた方も、これから母親になる方も、共感できる場面が数多くあると思います。
次からは、母になったリサの視点で描かれていく内容についてご紹介していきます。
出産してすぐお母さんになれるわけではない
最初の章では、リサがシオリちゃんを出産してからの一週間が一日ごとに描かれていきます。
そこでのシーンが、自分が娘を出産したときの一週間の入院期間と重なりました…。
私が産後の入院期間に感じていた気持ち
- 出産当日、自分が「母になった」という実感が沸かない感覚
- 病室で自分と赤ちゃん二人きりになったときの、責任がのしかかってくる怖さ
- 赤ちゃんが泣き止まず全然寝てくれない・自分も寝られないときの夜のつらさ
- 自分が寝てしまったときに赤ちゃんが息をしてなかったらどうしようという不安
- 助産師さんに娘を預けて自分がシャワーに行っているときの安堵感
- 昨日までの日常がどこかに消えてしまったような絶望感
自分がその渦中にいるときって、
- 娘を出産して幸せなはずなのにこんな気持ちになるなんて、私は母親失格だ
- こんな最低な母親、自分だけなんじゃないか
と思ってしまっていました。
でもこの本のおかげで、「多かれ少なかれ同じような思いの母親はいるんだ…」と救われたような気持ちになったのを覚えています。
誰だって、出産してすぐにお母さんになれるわけではない。
焦らなくていいんだ。
このことを、この本から教えてもらいました。
完璧じゃなくても、こどもにとってはちゃんと『お母さん』
日中もですが、特に夜に孤独な時間を過ごしているママさんは多いのではないでしょうか?
- 自分がいくら睡眠不足でも、与えなければならない母乳やミルク、交換しなければならないおむつ
- 言葉の通じない赤ちゃんに対しては、何をしても一方通行
- 横では、ぐっすり眠り続ける夫
そこにいるのは自分ひとりじゃないのに、とてつもない孤独感…。
夜だとそれが助長されます。
その孤独感いっぱいの時間も、物語の中で描かれています。
物語では夜中にシオリちゃんが吐き戻してしまうシーンがあるのですが、私もまったく同じ経験を何度もしていました。
娘も授乳後に本当によく吐き戻してしまう子で、そのたびに娘も私も服がびしょ濡れでした。
娘を着替えさせている途中でまた吐き戻して、最初からやり直し…ということもよくありました。
「毎回毎回もうやってられない。全部放り投げたい。」と夜中によく頭の中で考えていました。
それでも、こんなに未熟な私のことを、娘はちゃんと”お母さん”だと思ってくれていること。
強くて頼りがいのある完璧なお母さんじゃなくても、娘が求めてくれること自体が本当に幸せなことなんだということを、この本からメッセージを受け取ったような気がします。
父:ショウジの視点はパパにも読んでほしい
『母がはじまった』では、リサの夫ショウジ目線の育児についても描かれています。
出産自体はもちろんママにしかできないことなので、子どもが生まれてもいまいち父親としての実感が沸かないというパパさんも多いのではないでしょうか。
物語の中ではリサ・シオリちゃんに向き合うショウジの姿をとおして、
- 父を「演じている」ような感覚
- ママと子どもの関係性が築かれて行く中、自分だけが追い付いていないように感じる気持ち
これらが、リアルに表現されていると思います。
ある意味子育ては、パパこそ孤独に追い込まれたり、何もできない歯がゆさを感じたりといったこともあるのかもしれません。
この本は、そんな思いをしているパパさんにも寄り添ってくれるはずです。
『母がはじまった』|まとめ
本のタイトルのとおり、母親・父親はある日突然”始まる、始まってしまう”ものなのかもしれません。
始まってしまったら、もうそれまでの日常には戻ることはできない。
とても孤独だし、疲れも取れない。何もかもうまく行かない。
つらいことのほうが多いと感じる日もあります。
でもこんな風に感じている母親(・父親)は、絶対に自分だけじゃないということに気付くことで、また前向きに子どもやパートナーに向き合うことができるはずです。
この『母がはじまった』が、そのことに気付くきっかけになると思います。
はじめてお母さんになる大切な人への贈り物にもいいかも…!
気になった方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。